ツール選定ガイド

電子契約システム比較 — 料金・機能・法対応

電子契約システムは、押印や紙の署名を、法的に有効な電子署名のワークフローに置き換えるソフトウェアです。書類を送信し、署名を集め、監査証跡とともに署名済み記録を保存します。日本市場はグローバル市場と構造が大きく異なり、国産ツールは「月額基本料金+送信従量・ユーザー数無制限」、DocuSignは「ユーザー単価+送信可能件数の上限」という課金方式です。多くの場合、この構造の違いが選定を決めます。以下の価格は各社の日本向け料金ページに基づいています。

最終更新:

ツール適した用途料金ユーザー数無制限送信従量課金無料プラン
クラウドサイン (CloudSign)
www.cloudsign.jp
国内の定番、ユーザー数無制限、そして人数ではなく契約件数に連動するコストを求める日本企業Lightプラン月額11,000円、Corporateプラン月額28,000円(税抜)+送信1件あたり220円。ユーザー数・送信件数は全プラン無制限。Business/Enterpriseは要問い合わせ。 出典
電子印鑑GMOサイン (GMO Sign)
www.gmosign.com
無料から始めたい日本企業、または重要契約で当事者型(実印)署名が必要な企業お試しフリープラン(月5件・1ユーザー)、ライト月額8,800円、スタンダード月額24,000円(いずれも年間契約・税抜)でユーザー数・送信数無制限。送信料は立会人型100円/件、当事者型300円/件。 出典
DocuSign
www.docusign.com
複数国で共通の電子署名標準が必要な企業、または取引先がすでにDocuSignを前提としている企業日本向けストアフロント:Personal月額1,333円(月5件・1ユーザー)、Standard 1ユーザー月額3,300円、Business Pro 1ユーザー月額5,300円(いずれも年間100件/ユーザー、最大50ユーザー)。51ユーザー以上およびSSOは要見積りのEnhancedプラン。 出典

各ツールの詳細

クラウドサイン (CloudSign)

www.cloudsign.jp

クラウドサイン(弁護士ドットコム運営)は、日本で最も広く認知されている電子契約サービスです。料金は月額基本料金+送信件数ごとの従量課金で、ユーザー数・送信件数はいずれのプランも無制限。コストは人数ではなく契約件数に連動します。書類インポート機能は10,000書類まで無料です。

強み

  • 全プランでユーザー数・送信件数が無制限。コストが人数に比例しない
  • 日本で最も認知度の高い電子契約ブランドであり、取引先に電子署名を依頼する際の心理的障壁が小さい
  • 書類インポートが10,000書類まで無料で、既存アーカイブからの移行負担が小さい

注意点

  • 送信1件220円の従量課金があるため、契約件数が多いと座席固定料金型にはない変動費が発生する
  • 月に数件しか送信しないチームには、月額11,000円という下限が割高になりやすい
  • 料金ページに電子帳簿保存法・電子署名法対応の明示がないため、法対応の詳細は直接確認が必要

出典: [1] · 情報確認日: 2026-07-25

電子印鑑GMOサイン (GMO Sign)

www.gmosign.com

電子印鑑GMOサインは、クラウドサインに対する国内の主要な競合であり、この比較の中で唯一、実質的な無料プラン(月5件・1ユーザー)を持ちます。署名方式の区別が明確なのも特徴で、立会人型(契約印)は送信1件100円、当事者型(実印)は送信1件300円です。

強み

  • 月5件の実質無料プランがあり、予算を確定する前に実際の取引先とワークフローを検証できる
  • 立会人型・当事者型の両方に明確に対応しており、実印相当が必要な重要契約もカバーできる
  • 国産の選択肢の中で立会人型の送信料が最安(100円)で、有料プランはユーザー数無制限

注意点

  • 当事者型の送信料は300円で立会人型の3倍。実印相当を多用するワークフローではコストが急増する
  • 無料プランは1ユーザー・立会人型のみに制限されるため、小規模チームの実運用プランではなく試用枠と考えるべき
  • ガバナンス強化・操作ログ管理はスタンダード(月額24,000円)以上が必要で、ライトからの価格差が大きい

出典: [1] · 情報確認日: 2026-07-25

DocuSignはグローバルのカテゴリリーダーであり、この比較の中で唯一、定額+送信従量ではなく「ユーザー単価+送信可能件数の付与」という課金方式を採ります。日本向けストアフロントではStandardが1ユーザー月額3,300円(年間100件/ユーザー)、Business Proは5,300円で決済・一括送信・高度なフォーム項目が加わります。StandardとBusiness Proは50ユーザーが上限です。

強み

  • 送信ごとの従量課金がなく、送信可能件数が座席料金に含まれるため、契約件数が安定していればコストが読みやすい
  • 事実上の国際標準であり、海外の取引先に説明する手間が少なく、複数国で同一プロセスを使える
  • Business Proでは決済回収や一括送信に対応し、国産ツールの下位プランではカバーできない業務にも対応できる

注意点

  • ユーザー単価型でStandard・Business Proは50ユーザーが上限。全社導入では要見積りのEnhancedプランに移る必要がある
  • 送信可能件数に上限(年間100件/ユーザー)があるため、繁忙月には国産の送信無制限プランでは起きない制限に達し得る
  • SSOは公開プランでは提供されず、要見積りのEnhancedプランが必要

出典: [1] · 情報確認日: 2026-07-25

電子契約システム選定チェックリスト

  • コストは人数に連動しますか、契約件数に連動しますか(国産は定額+送信従量・ユーザー無制限、DocuSignはユーザー単価)
  • 当事者型(実印相当)署名が必要か、立会人型(契約印相当)で足りるか
  • 送信する人数は何名か(DocuSignのStandard・Business Proは50ユーザーが上限)
  • 取引先が受け入れてくれるか(ブランドの認知度は、電子署名を依頼する際の障壁を実際に下げます)
  • 署名済み記録が電子帳簿保存法の保存要件をどう満たすか(推測せずベンダーに確認)
  • SSO・操作ログ・ガバナンス統制が必要か、それは実際にどのプランに含まれるか

よくある質問

立会人型と当事者型の電子署名は何が違いますか?
立会人型は、署名者の指示に基づきサービス提供者が署名する方式で、おおむね契約印に相当する扱いです。当事者型は署名者本人に発行された電子証明書を用いる方式で、実印に近い扱いとなります。当事者型は証拠力が強く送信料も高くなります(GMOサインでは100円に対し300円)。どちらが必要かは契約の内容によるため、安い方を既定とせず法務にご確認ください。
日本で事業を行う企業には、DocuSignと国産ツールのどちらが適していますか?
取引先の所在とコストの伸び方によります。契約の多くが日本企業で、送信する社員が多い場合は、国産ツールのユーザー数無制限モデルが安価で、取引先の抵抗も小さくなります。複数国で契約する、または取引先がすでにDocuSignを使っている場合は、グローバル標準であることの価値が座席単価の差を上回ります。
AgentDoorは電子契約システム選びにどう役立ちますか?
各ベンダーと個別にデモを設定する代わりに、要件を一度伝えるだけで済みます。月間の契約件数、送信する人数、当事者型署名の必要性、保存義務——AgentDoorの買い手エージェントが条件に合うベンダーのエージェントに並行して面談し、適合度・概算価格・コンプライアンス回答つきのショートリストをお届けします。

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要件を伝えるだけで、AgentDoorのエージェントが候補ベンダーに並行面談し、意思決定に使えるショートリストをお届けします。

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